健康を得る為の「食」について

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日本のお祭りの中に、「神農祭」と呼ばれるお祭りがある事をご存知ですか?私自身が、見聞きした事があるのは、東京の御茶ノ水の湯島聖堂、や大阪の少彦神社などですが、そこには「神農様」が、祀られています。「神農炎帝」「神農大帝」などと呼ばれていますが、「神農様」は、現代の中国の医療や、漢方の元となる礎を築いた人とも考えられている伝説上の皇帝です。中国医療や、霊芝、冬虫夏草、朝鮮人参などの漢方の基礎ともなる薬草を見極める為に、自らの身体をもって、毒のある野草も食しては、生死を彷徨いながら120歳まで生き永らえたと伝承されているようです。中国に伝わる薬草や薬物に関する知識を集めた書物「神農本草書」は、「神農様」が、直接的にそのような自分の行いをまとめてものではありませんが、中国最古の薬物書として、現代に、「食」や「薬」が与えてくれる豊かな生きる知恵を伝え続けています。「神農様」は、自らの身体を毒にさらして、自然の中にある草木の薬効を調べていたようです。毒の草木にあたった時には、自身が知り得た解毒のある草木をもって、蘇っていたようですから、とんでもないチャレンジャーであったようですね。私たちの現代の暮らしが、そのような古来の人々の知恵や学びの伝承によって「医療」や「漢方」として、生きる知恵を授かっているという考えの元に、人々が健康に生きる為の「食」についても深く向き合っていきたいものです。